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告白【3】
『大好きです… ボクの1番大切な人になってください』
ボクがそう言った途端
ジュリアス様の双眸から涙が溢れた
ボクが涙を拭うようにそっと頬に口づけると
たくましい腕がボクを抱きしめ唇に熱い熱いキスをしてくれたんだ
嬉しい―――
シグ…シグ……?
ボクの1番好きな人が
ボクのこと好きでいてくれたんだよ?
こんな奇跡がボクに起きるだなんて
幸せすぎて溶けてしまいそうだ…
ジュリアス様の肩越しに窓を見やると
たくさんの流星が流れてゆく
「キレイ…」
ジュリアス様がボクの手を引き窓辺まで連れてゆく
二人で流れ落ちる流星を見る
後ろからボクの腰に回し抱きしめられる腕が暖かくて
その腕をギュッと握っていつまでも二人で流星を眺めていた
時折 顎をクイと上げられ頭上からついばむようなキスが降りてくる
ふと不安になる…
アーク様が来たらどうしよう
ボクがドアのほうを気にしてるとジュリアス様はドアの方に行きカギをかけた
「アークは来ないよ…でも念の為に」
そういいさっきより赤くなった頬でボクをまた後ろから抱きしめた
そうか…ジュリアス様と両思いになれたのは
アーク様のおかげなんだ
美しい銀髪の麗人を思い浮かべる
ボクのことを好きだと…自分じゃダメか?と言ってくれた
なのに ジュリアス様とボクを結びつけてくれた…
(アーク様…ありがとうございます)
ボクは心のなかでお礼を言った
「ひゃっ…」
急にお姫様のように抱き上げられ部屋の中を移動するジュリアス様
落っこちそうで怖くて首に手を回す
フワフワのラグに座ったジュリアス様の膝に乗るような形で横抱きにされた
「オレといる時はオレのことだけ考えてくれ」
拗ねたような少し子供っぽい表情でそういい深く口づけをされた
上唇を唇でハムハムとされる
ボクの口内をジュリアス様の舌がうごめきボクの舌を捕らえ奪ってゆく
ジュリアス様の口内に誘い込まれたボクの舌が
キュッと吸われた後ジュリアス様の舌ともつれあう
クチュ…クチュ…
長く深い口づけに息が上がる
息が苦しい
いつ息つぎをしたらいいのかわからない
頭の血管がドクドクと音がして
体がジンジンと痺れてくる
ボクの両頬をおさえるジュリアス様の手が熱くって
その手に重ねるボクの手は喜びに打ち震えていたんだ
ボクのシャツのボタンをプチンプチンとはずしていくと
「怖くないか…?」と心配げな漆黒の瞳が問うてくる
コクンと頷き ジュリアス様の首に手を回し耳元で囁く
「大好きです…ジュリアス様になら何をされても…ボクは…こわくな―――
最後まで言い終わらないうちに再び深い口付けをされラグに押し倒され
シャツを全てはだけられた
月光のもと顕にされたボクの体
「キレイだ―――フェル愛してる…」
そういってジュリアス様はボクの首筋に口づけて
ゆっくりと下に降りて行き鎖骨から脇腹へと進みながら
器用にシャツを脱がせたんだ
そしてボクの背中にある
あの鞭の痕の引き攣れたような傷の1つ1つに優しいキスを降らせた
「このような傷をつけたヤツを見つけ出し処刑したい…」
物騒なことを言うジュリアス様の目は真剣で少し怖くなった
「ジュリアス様…もっとキスしてください」
両手を伸ばしおねだりするとフッと微笑み抱きしめキスをしてくれた
ボクは股間が疼くのを感じ急に恥ずかしくなった
(どうしよう…こんなになってるのバレたくない…)
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