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恋の手ほどき【2】

フェルの献身な想いは理解できなかったが とりあえず現在のフェルの気持ちはわかったので 今はそれでよしとして話は終わった しかし誰にもできなかった話をしてフロランに心を許した フェルのお悩み相談は続く 「あのね…キスしたんだ…」 「へぇ」 ネヴィルのベッドに座り両手を後ろにつき、足をブラブラさせ興味なさげに聞くフロラン 「お…大人なキスだよ?」 「そりゃ 良かったね」 「うん…」 幸せいっぱいというい笑顔のフェルに反して アークライトのPetit frèreになれたとはいえ 形だけのフロランはまだキスすらしたこともないのだが そんなことはおくびにも出さず恋愛マスターのようにフェルの相談に乗る 「でね…?その後 か、体をね…なめられたんだ」 (マジかこいつ…恥ずかしげもなく なんでも話すんだ…) 「…でね… その後って…」 「うん」 「どうするの…?」 「はぁ?!」 ベッドの上にペタンと座り身を乗り出して聞いてくるフェル 「どうするって そりゃ…」 「ボクわからなくって…聞ける人もいないし…  ジュリアス様はあの日からキスしかしてくれなくなったし…!」 (はぁ~あの王子 結構忍耐強いのな~  まぁ こんなちっこい体したフェルじゃ壊しそうで怖いのかな?) 小柄な自分より更に小さなフェルを見て納得する 「フェルはその先に何をしたいの?」 「わかんない…わかんないけど!ここが…固くなるからっ!!」 「っ…!!!」 股間を指差すフェルの顔が赤くて艶かしくてフロランまで真っ赤になる 「フェルって…自慰したことある?」 「あるよ」 少し自慢気に胸をそらす 「司教様に教えていただいて もー何回もしたもん」 「はぁ?!司教に????」 一体どこにそんなエロイことを教えてくれる司教がいるのか それって犯罪では…?と思わないでもないが話を進める 「じゃ とりあえずお互いのをやりあえばいいんじゃないの」 「そうなの?」 知らないよ!ボクだってまだ未経験なんだから!! 「…わかった フロランありがとう!」 拳を握りしめやる気になってるフェルを羨ましげにジト目で眺める 期限付きの恋なんてツライだろうに現状を打破する気がなさそうなフェルに 庇護欲というか母性本能というか、なんとかしてやりたい気持ちになる 「あと7ヶ月なんだったらさっさとやることやらないと後悔しそーだしね  まーガンバレ 経過報告忘れずにね」 ビシッと指差し指示してくるフロラン 「うん!フロランっていい人だったんだね…  おともだちになってくれてありがとう大好き!」 抱きついてくるフェルが可愛くって 今までイジメてたことをちょっぴり後悔したフロランだった

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