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天使におしおき【2】

「恥ずかしいよぉ…」 部屋に入ってきたのは本物の天使だった オーガンジーの透明に近い白の布で作った衣装は、 頼りなく儚げに体を優しく包んでいたが、その布の絶対量が少なすぎた。 しなやかな真っ白な手足がむき出しになっていて かろうじて乳首がかくれるほどゆったりとした胸元 裾は下着がかくれるスレスレのラインで、その下着も同じ布だったため 隠せているのか心もとない仕上がりだ。 背中には小さな天使の羽がついていて、足元は膝下までの編み上げシューズ。 頭の上には天使の輪っかも乗っていて、手には小さな金色のラッパを持っていた 「これ…ダメだよね?」 「ね…?」 「ジュリアス様…?」 動かなくなったジュリアスを怪訝そうに見るフェル ツンツンと長い黒髪を引っ張ると、ハッとしたようにやっと動いた 「ダメだ…」 「だよねー ボクもそう言ってるんだよ、なのにフロランが…」 「絶対にダメ!こんなの他のやつに見せたらダメだ!!!」 ジュリアスの剣幕に驚くフェル 「もっと全身隠れるような衣装に変更だ、なんなら顔も隠してもいい」 どんな衣装なのかとツッコミたくなるけど、真剣な顔をしているので冗談ではなさそうだ。 「わかったジュリアス様がフロランにそう言って?ボクじゃ聞いてもらえないから」 「うむ 明日にでもすぐ言う…けどその前に…」 「どうしてーやだー!!!」 「ほら ソコ立ってこっち向いて」 パシャパシャとカメラのシャッターを切りまくるジュリアス 「次そこ座って 片足立ててこっち向いて!」 「うぅ…なんで写真撮るの~?」 「膝に顔乗せて 首かしげるみたいに」 パシャパシャッ 散々写真を撮って満足したジュリアスは、フェルを抱き上げ寝室に連れ込んだ 「ジュ…ジュリアスさま!消灯時間!もーすぐ消灯!!」 あせったフェルがもがいてジュリアスの手から逃れようとするが 「こんな…こんな格好されてオレのガマンが限界なんだよ」 目を細め切なそうに言われると抵抗する力が弱まる 大きなベッドの真ん中に降ろされる ベッドヘッドに枕を立ててそこにもたれさせられた ジュリアスはフェルの足を持ち上げ、 編み上げシューズのふくらはぎ裏のちょうちょ結びを口で咥えてほどく。 シュルシュルと脱がせベッドの足元に放り投げ、もう片方も同じようにする。 それだけでフェルはドキドキして、その先を期待して体が熱くなる 「こんな衣装着て誘惑して…いけない子だな」 フェルの足の甲にチュッと口づけをし、足先からふくらはぎまで舐めあげる 「あぅ…ん!」  ビクビクッ フェルの背筋に電流が流れるような感覚がした フェルの足を解放すると 「悪い子にはおしおきだよ」 欲望を抑え込み微笑みを浮かべ、ジュリアスがフェルへとにじり寄った

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