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天使におしおき【4】

吐精しグッタリとして、眠気が襲ってきたのか瞼が閉じそうだ シーツを手繰り寄せフェルの首までかけてあげ髪を撫でる 「眠っていいよ…オレの天使さん」 ジュリアスの甘いハスキーボイスが耳に響き、このまま眠ってしまいたくなるフェルだが 「だめ… ジュリアスさまもぉ…」 必死に目を開け自分もするとねだる その体をシーツごとギュッと抱きしめ 動けなくして髪を頬を撫で続けているとスゥッと眠りに落ちた スゥスゥと寝息をたてる天使を眺め シーツのをまくり元気のなくなったフェルの股間を見る そこはジュリアスの唾液でまだテラテラと光っていてエロイ フェルの体の上に四つん這いになり左手を顔の横につく 眠っているフェルにそっと口づけながら自身の猛りに右手を伸ばす 起こさないようにフレンチキスをしながら、右手は激しく上下する (あぁ…フェル…) 首筋から鎖骨へとキスしながら自身の先走りを利用して扱き上げる (好きだ…) オーガンジーの布越しに乳首に口づける (オレのだ…可愛い愛しいオレの…) 下に下がりながら元気のなくなったペニスにもキスをする (はぁ…ああ…オレのかわいいアンジュ(天使) !) たまらないとばかりに手の動きを早め 体重をかけないように気をつけながら腰を前後する (誰にも渡さない…!一生オレのだ…オレの…) フェルに挿入してる想像をする (あぁっ…!イク! オレのがフェルの中に…) (イクっ…くぅっ……!!!!) 凄まじい快感が全身を駆け抜けた ほんの少し残った理性が、精液を衣装にかからないように フェルの太ももに撒き散らした 最後の一滴までも注ぎ込もうと、手の動きは止まらない (はぁっ…ああぁ…!気持ちいい…) 天使の寝顔を見ながら自慰をする背徳感 幸い深い眠りの中にいるフェルは目を覚まさなかった 浴室に行き濡れタオルを持ってきてフェルの下半身を清めた シーツを体に掛け、額にチュッとキスをすると 「ん…」フェルが身じろぎをした ジュリアスはシャワーを浴びバスローブを着て戻ってくると シーツに潜り込みフェルを腕の中に抱き寄せた (オレのアンジュ(天使) だ…離さない…誰にも触らせない…) 想い人を腕に抱き、幸せを全身に感じていたら ジュリアスもそのまま眠ってしまった テオフィルは毎朝ジュリアスを起こしに来る 「ジュリアス様 起きてください」 いつもはそう言ってシーツをまくり、目覚めの悪い主人をベッドから追い出すのが朝1番の仕事だ だが今日その主人は…天使と寝ていた…… 背中には羽が生え、頭には金色の輪っかがズレているが乗っかっている (美しい私の若君が天使を捕まえて抱きしめている…) 起こすのも忘れて…見入ってしまった ブルブルと頭を振り自分のほほを両手でパンパンと叩くと その音に気づいたフェルが目を覚ました 「ぇ…?テオさん…?ふぁっ!?」 周りを見回し、自分の体に右腕を絡め眠っているジュリアスを見て驚く 「うぇぇええっ!?なんで?なんで??」 額に青筋を立てたテオが慇懃(いんぎん)に挨拶をする 「おはようございます 昨夜は楽しい夜を過ごされたようで  ご苦労さまでございます」 そんなテオが恐ろしく青くなりながら、シーツを引き上げ目の下まで隠し ベッドのジュリアスを右手でバシバシ叩いて起こす 「ぅ…~ん…あと10分…寝…」 寝ぼけながらシーツを引っ張るジュリアスのせいで、フェルの体が丸見えになった 「キャァアアアアアアアアアーーッ!!!!」

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