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学院祭【5】
『だったら……ここにジュリアスさまの…入れて?』
フェルは覚えていた
愛し合う時ここを使うってことを カーティス に教えられていたことを
「バッ…バカなことを言うな!できるわけないだろう!!!」
長身のジュリアスより40cmほども身長が低く
初等部3年くらいの体格しかないフェルを抱くだなんて
絶対に傷つけてしまう出来るわけがない
「やだ…愛してるんでしょ?おねがい…」
すがりついてくるフェルをなんとかベッドに押さえつける
「落ち着け!まだフェルには無理だから」
「無理でもいいからっ!!!」
吐き捨てるように言いジュリアスを見上げるフェルに鬼気迫るものを感じ戸惑う
「ダメだって…こんなに小さな体で受け入れられるわけがないんだから
傷ついて壊してしまうから…できないよ」
「傷ついてもいいから―――おねがい…」
「ダメだ」
カーティス にされたことがトラウマになっているだろうに
どうしてそんなにその行為をしたがるのかジュリアスにはわからない
(体が大きくなる頃にはジュリアスさまはもういないのに…)
傷ついてもいいジュリアスさまと結ばれたい
愛の形を想い出を自分の体に刻んでおきたい
なのに…
あのあと何度おねがいしてもジュリアス様はしてくれなくて
気まずい空気のままボクは自分の部屋に戻った
***ジュリアス視点***
あれからオレはフェルにはキス以上はしないと決めた
あの小さなフェルにあんな事を言わせたのは
エロイことをしすぎたオレのせいだ
あの子が成長するまでは清らかな関係いよう
オレの理性はどこまでもつのだろうか
あの可愛らしい顔で声でねだられて拒否できるだろうか
幸い すぐに秋季休暇がくる
離れるのは寂しいが…オレの頭を冷やすのにもちょうどいい
2週間の秋季休暇中 オレは相変わらず公務で忙しいし
フェルはネヴィルの赤ちゃんを見に行った後、
何人かの友達の家を泊まり歩くらしい
そいつらがフェルに手を出さないか心配だ―――
あぁ 離れたくない
やっぱり溶け合ってしまえたら良かったな
***ジュリアス視点 終わり***
あれからジュリアスさまはキスしかしてくれなくなった
いくらお願いしてもダメの返事しかもらえない
抱きつきイチャイチャしようとしてもすぐに体を離される
あんなこと言うボクがふしだらで嫌いになった?
あと4ヶ月でジュリアスさまは留学してしまう
それまでにはジュリアスさまに最後までしてほしいのに―――
体が大人になるまでなんて待てない
12歳なのに9歳の子たちくらいしか背がないし
大人の体になるのなんていつ?
その時ジュリアスさまは帰ってきて
まだボクを愛していてくれてる…?
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