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誘拐【7】
カーティスとコピーによる狂演は続く。
ペチャ…
コピーの後孔を舐めたカーティスがそこに小指を埋めてゆく。
「ぁ…」
抜き差しした後、人差し指に変えるとコピーの腰が快感を貪るように揺れだした。
『なんでこんなことするかわかるか?』そう言いながら自身の猛りを取り出す。
コピーが無表情だった顔を紅潮させカーティスの股間のペニスを見つめる。
『これを突っ込めるようにだよ ここで気持ちよくなるためだ』
「あぁ…にぃさま…早くください…」物欲しげに唇を舐め回しコピーがねだる。
(違う…違う…違う…!)
立ち上がったカーティスのペニスはあの頃と違い完全な大人のものだった。コピーの後孔に埋まっている指が2本になり、ボクと変わらないくらい小さな体の小さな後孔にペニスがあてがわれる。
「…はやっ…くぅ フェルに、にぃさまの…ください」
「フェル…愛してる」
そういうと猛りきったペニスは小さな体のコピーの後孔をミチミチと押し広げながら飲み込まれていった。
「あぁーっ!!…にぃさま!…すき……「違うっ…!ボクはそんなじゃないっ!!」」
叫んでも二人の行為は止まらない。延々と続くその行為を見ないように後ろを向いたフェルに嬌声を聞かせながらいつまでも二人は愛し合った。
あの後ボクは二人に押さえられ、胸まで伸びていた髪をナイフで肩の長さまで切られた。
コピーのであろうシャツを着せられ「食べさせておけ」と言うとカーティスは部屋から出ていった。
(せっかく伸ばしてたのにな…)床に散らばる髪をボンヤリ見つめた。
服を着たコピーが、床のパンとペットボトルを手に隣に座る。無言でパンをちぎりボクの口に押し込もうとするが顔を背け拒否する。食欲なんかあるはずがない。
ペットボトルのキャップを開け飲ませようとする。喉の乾きを感じてたので、それはおとなしく飲ませてもらった。
フェルの髪はコピーにソックリの長さに切られていた。
「複製に本人 を寄せるんだ…」
フェルらしからぬ皮肉な言い方が口から漏れる。コピーのシャツの背中には血が滲んでいた。
(コピーはあんな事をする義兄のことを愛しているんだろうか?それとも脅されてやらされているだけなのか?)
「…なんで嫌がる」 聞こえないくらいの声でコピーが話しかけてきた。
嫌がるとは性的な行為のことだろう、コピーの方から話しかけてきたのは初めてだった。
「当たり前だ 嫌だからだよ」
「オリジナルなのに…?」力のない瞳のコピーが呟く。
「オリジナルだからだよ コピーはボクのコピーなんだったら、拒否するべきだ」
「違う…コピーは教えられたとおりにやってる おかしいのはオリジナルだ」
洗脳されているのか?コピーに話が通じない。
「そもそもコピーだなんておかしいんだ。君は君でボクの複製なんかじゃないんだよ、本当の名前は何ていうの?」
「……」
また答えなくなってしまった、この質問はダメなようだ。
「ねぇ…君はここに来る前はどこにいたの?家族は?」
床を見つめたままうつろな瞳のコピーが少しづつ口を開き出す。
「家族は…いない 母がいたけど死んだ」
「ボクと一緒だね お父さんはいないの?」少しでも心を開こうと明るく話しかける。
「たぶんいない…」
「どうしてここに来たの?拐 われたの?」
コピーの虚ろな目がフェルの目を捕らえると、眩しいものを見るかのように細められユックリと語りだした。
「ちがう…助けてもらった」
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