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朱華「あの時書いた文字、本当は良い意味じゃないんです。残忍とか悪者とか、そういう意味で、あの、だから直します!」  ワタワタと葉菜を抱いたまま立ち上がる朱華。葉菜が泣き出す。 辰典「ふっ、はははは、何言ってんだ?」  大笑いする辰典も立ち上がる。 朱華「だから揮毫……、書き直すんです!」 辰典「直すな」  辰典、葉菜ごと朱華を抱き締める。  

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