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第4話

山引の突拍子のない言葉に、開いた口が塞がらない。 それよりも何よりも、 なにがどうなって、こうなってるのか……全然意味がわからない。 チラッと見上げれば、口角を少しだけ上げ、シニカルな笑みを溢すナツネ。 ……化け物に立ち向かう″強さ″と、ゾンビ化した生殖種である女性の気持ちを汲み取る″優しさ″を兼ね揃えていて…… 男の僕から見ても、きゅんとしてしまうほど、カッコ良くて。 『……ん? まだ触ってないのに、ガマン汁いっぱい出てるね。かっわいぃ~♡』 からかうような、軽いノリの山引。 ノーベル賞を獲れる頭脳を持ちながら、それには全く興味がなく……一方で性にはだらしがなくて……喉が渇いたから水を飲むような感覚で、男女関係なくヤッてしまうほど節操の無い人。 ……しかも、既婚者。 『これをこうしたら……どうなるのかなぁ~?』 「……あっ、ゃ……ャだっ……」 僕の先端から溢れた甘汁を、後孔に塗り付けられ………何だか解らない、堅い物がいきなり突っ込まれる。 「……ぃ、……っは、ぃんな……あぁあっ、!」 『大丈夫。ちゃあ~んと入ったからね♡』 柔和な笑顔を浮かべたまま、残酷にもいきなり最奥をズンッと突いた。 「ッ!…ひぁ、ああぁあっ…、!」 『あはっ。伊江くんのアヘ顔、みぃっけ!』 「……ぃ、たぁ……っ!」 入り口の薄い膜が裂けたようで、ピリピリと痛みが走る。 ……けど山引は構わず抜き差しを繰り返し、僕が痛がっても止める気などないらしい。 羞恥と痛みに耐えながら山引を見下ろせば、純粋無垢な天使の笑顔を見せる。 ……あ、あれ……? なんか……ヘン…… 「……ゃま、びき……く、ぅ……ンッ……!」 ナカが熱い。 突き上げられる度に、ひくひくと恥肉が戦慄き……擦りながら引き抜かれれば、逃したくないとナカがギュッ、と締まるのを感じた。 『これな~んだ♡』 意識が飛びそうになるのを耐えながら、薄く瞼を持ち上げる。 ……え…… 山引の手にあるのは、小さな小瓶。 その微笑みが、何だか怖い…… 『ゆりかご内で職員から奪った、ク・ス・リ♡』 「……えっ!」

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