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第34話 痛みを上回る快感

 押し入った保の中は、信じられないくらい狭く、橘の雄に絡みつき、狂おしいほど締め付けてきた。 「……保……」  その得も言われぬ快感に、思わず吐息が漏れる。  けれども保のほうは、指とは比べものにならない大きさと固さの雄の侵入に、体を強張らせていた。 「いたっ……、先輩……、せんぱ……」  けなげにも目をギュッと閉じて、痛みに耐えているが、目尻からは大粒の涙がポロポロと零れ落ちていた。 「保、保……、力、抜いて。さっきのように深呼吸して……、オレを信じて……」 「……っ……、ふ……」 「ゆっくり、ゆっくりと……、そう、いい子だね、保……」  橘は動かないで、保の体から力が完全に抜けるのを待った。 「……は……あ……」  彼の体から力が抜けきったとき、橘はさきほど指で探り当てた保のイイ場所を、自分の凶器のような雄で思いきり突き上げた。 「ああっ……」  保が大きく体をのけ反らせた。  悲鳴のような声は確かに甘さを含んでいて……。  橘は何度も彼のその場所を突いた。 「あっ……、ああ、ああ、橘先輩っ……」  やがて保は、甘くとろけそうな喘ぎ声とともに、橘に縋りついてきた。  橘が彼の奥深くを突いて突いて、突きまくると、保は甘く掠れた叫び声とともに、二度目の高みへと昇りつめ、二人の腹部へと愛液をまき散らした。 「……保っ……」  橘もまた、彼の体の奥深くへ勢いよく精液を放った。  保は、自分の最奥へ熱いものを注ぎ込まれた刺激に、三度目の絶頂へと達していた。

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