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俺は嫉妬深いですか。

ベッドに倒れこむように雪崩込んだ。 前髪を上げ額にキスを落とす。 瞼から頬、頬から鼻に落とすキスを次々振らせると、遥さんの指が俺の唇に触れた。 「早くちゅーして」 ほとんど噛み付くように口を塞ぎキスの前戯もすっ飛ばして舌を割り入れる。 いつめなら堪えるような声も今日はそのまま漏らされている。 甘えるようなエロい声に下半身が重く震えた。 「好き、好きです、遥さん…」 唇を離し至近距離で見つめながら髪に指を入れる。 何度言っても伝えきれる気がしない。 濡れたとろんとした目で見つめ返され、遥さんの口が僅かに動いた。 「もう、俺の方が好きだよ……」 え、と聞き返した時には濡れた目がゆっくりと閉じられていた。 まさか。 まさかまさか。 この状況で寝たのか。 滾る熱くなった下半身はこの際置いとくにしても、初めての告白を聞かされたのにきつく抱きしめることもキスもできないなんて。 せめて、せめて録音しておけばよかった。 明日起きた時には忘れているかもしれない。 漸く欲しい言葉を貰えたのに、くれた本人が覚えてないなら言ってないのと変わらない。 くうくうと可愛い寝息をたてながら眠る愛しい人。 緩んだネクタイを外し襟から抜き、ワイシャツのボタンを一つ外す。 浮き上がった首筋を軽く噛んでからきつく吸い付き赤い痕を残した。 押さえきれず爆発するだろう下半身に意識をやらないようにしながらあちこちにきつく吸い付いた。 翌朝首を締められた鶏のような叫び声が風呂場から聞こえ、俺は腹を抱えて笑った。 昨夜の事を覚えてない振りをするだろう照れ屋な恋人にちょっとしたお仕置きをしたって許されるよな。 真っ赤な顔で風呂から出てきた遥さんに頭を叩かれても俺は笑みが堪えきれなかった。

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