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※俺は…下手ですか。
「する前よりもっともっと愛しいです。可愛くてエッチな、俺しか知らない遥さんがもっと見たいです」
顔を遥さんの頬に触れさせながら囁くように言っても遥さんの身体はまだ緊張している。
「俺の声………キモくない?」
赤く染まる耳朶に吸い付く。
「全然。むしろ逆です」
「あんな気持ち良いセッ……初めてなんだよ」
「凄く嬉しいです!」
「ちょっと、怖い」
「怖い?それもあって避けてたんですか?」
こくん、と首が降りた。
「どうにかなりそうで…身体の奥が気持ちいいとか、経験したことなかったし」
「もしどうにかなっても俺が側にいます」
そう言うと遥さんが息を吐き、身体の力が少し抜けた。
「遥さん、感じやすいんですよ。敏感でしょ、くすぐったがりだし。だから淫乱とかではないですよ。彼女からされなかったんですか?」
「くすぐったいだけだから触らないでって言ってた」
「ん、まぁ、それなら感じやすいの知らなかったのも仕方ないですね」
「知られなくて良かった。あんなの、お前以外見せたくない……」
腹に回している俺の手に遥さんの手が重なる。
「俺はもっともっともっともっと見たいんですけど、見てもいいですか」
「あんまり……見ないでいいよ」
「すげー見たいです。俺しか知らなくて、俺で気持ち良くなってる遥さん」
「こ、こんな恥ずかしかったっけ、セッ……エッチすんのって」
「あれ?肉食なんでしょ?」
「食、われるのは、初めて、なんだよ」
たまらん!
我慢出来ず強く抱き締めた。
一週間まともに触れられなかったのもあり、ほんの少しも離したくない。
ただでさえ可愛いのに、照れてる遥さんはさらに可愛い。
これが女性ならあざといと思ってしまうのかもしれないと思うほどだ。
いや、もうあざとくてもいい。
「遥さん、抱いてもいいですか」
「………………うん」
俺の顔を見ないようにしながら、遥さんは準備してくると言って風呂に消えた。
遥さんの着替えを脱衣場に用意してからシーツを新しい物に替えた。
ゴムとローションの残量も確かめてそれらが入っている引き出しを閉めた直後風呂場のドアが開いた音がした。
寝室のドアが開いた、と思ったと同時に部屋の照明が消された。
「遥さん?」
「明るいのは、無理」
「間接照明はいいですか?」
「……うん」
急に真っ暗になったため手探りでベッドサイドのライトのスイッチを付けた。
ドアから動かない遥さんに両手を広げて見せるとゆっくりと近づいてくる。
一度抱き締めると身体を離した。
「俺も風呂入ってきます」
髪を撫でて立ち上がりかけた俺の腕が強く掴まれる。
「どうしても?」
「え?」
「どうしても風呂入りたい?」
「遥さん?」
「早く……抱いて欲しい、んだけど、ダメ?」
「 」
身体中の血が沸騰しそうだ。
言葉が出なかった。
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