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※俺は…下手ですか。
ベッドがギシリと鈍い音を立てた。
欲しいが故に焦ってがっついてしまわないように僅かに残る理性を総動員させる。
キスすら久しぶりだ。
味わうように舌をゆっくりと絡めながら髪を撫でる。
背中に回された遥さんの手が熱い。
舌も熱い。
身体も熱い。
全身で欲しいと言われているようで下半身が一気に重くなった。
甘えるように絡む舌から舌を離せず、深いキスを繰り返しながら薄いTシャツの中に手を滑り込ませた。
しっとりとした肌の感触を確かめるように脇腹から腹、腹から胸に少しずつ手のひらを上げていく。
遥さんの唇から熱い吐息が漏れ、長いキスが止まった。
啄むようなキスに同じキスを返しながらTシャツを捲り親指で胸の突起を撫でた。
「んっ」
唇から首筋へとキスを移し、Yシャツで隠れるぎりぎりの場所にきつく吸い付き所有の痕を残すと、遥さんの手が頬に触れた。
「俺も、キスマーク付けたい」
「ん、いいですよ」
一旦身体を起こしスエットを脱ぎ落とす。
上半身裸になった俺の腰に遥さんの手が伸びてくる。
遥さんも上体を起こし、唇に軽いキスをしてから首筋、鎖骨にキスを落とす。
鎖骨の真ん中辺りに遥さんが強く吸い付く。
ぺろりと舐めてから離れた唇の後に見えるのは遥さんに付けたのと同じ朱だろう。
そこを見て満足そうな可愛い笑みを浮かべた遥さんが顎にちゅと吸い付いた。
「考えたらキスマーク付けたの初めてかも。もっと付けていい?」
いたずらっ子のようなわくわくするような顔で言う遥さんをそっと横たえる。
「終わってから動けるなら好きなだけ付けていいですよ」
「やった!」
「言っときますけど、こないだは必死で押さえて一回で我慢したんです。今日は一回じゃ終わらないですよ?」
「え」
「我慢したほうがいいですか?」
遥さんの耳が赤く染まる。
首に腕が回され引き寄せられる。
「我慢、しなくていい、名前呼べなくなるまで、抱いて………」
その日俺は煽られるまま遥さんを抱き、外が明るくなるまで離さなかった。
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