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俺は何度惚れればいいですか。
遥さんは可愛い。
見た目ももちろん可愛いが、中身がそれはもう悶えるほど可愛い。
ソファに座ってテレビを流し見していた俺。
お風呂から上がった遥さんがペットボトルの水を持ってソファにやってくる。
隣に座るのかと思ったら、俺の組んでいた脚を下ろし開かせ、脚の間に腰を下ろしふぅと息を吐きながら背中を俺の胸に預けた。
……可愛い。
俺を温かいソファと化しているかもとか若干思わないでもないが、この可愛さの前ではそんなことはどうでもよくなる。
「あ、ごめん、暑い?」
いまさらながらくっつけていた背中を浮かせ俺を振り返る。
水を飲んだ唇が濡れている。
ぺろりと舐めてからいいえと笑うと遥さんもニコッと笑った。
明日は平日、明日は平日。
むくむくと起き上がりそうな欲望と直結している性器に言い聞かせるように何度も頭の中で繰り返す。
一緒に暮らし始めて一ヶ月。
新たに分かったこと。
遥さんは家だと常に俺のそばに居たがる。
仕事場だとあえて距離をとろうというより、自然と距離が開いているが、家ではその距離がゼロだ。
それに、以前より遥さんからのキスが格段に増えた。
頬だったり額だったり顎だったり、唇だったり。
距離がゼロな上に誘われているのかと錯覚してしまう可愛いキス。
もう試されているとしか思えない。
俺の理性はどこまで持つのかと。
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