ここのところ遥さんは料理の腕をぐんと上げた。 今日のメニューは昨日から出汁で煮ていた大根に鶏挽き肉の餡をかけたもの、野菜炒め、豚汁。 豚汁は俺の大好物だ。 豚汁は元々好きだったが、遥さんの作る豚汁が一番好きだ。 ほんのり甘い具沢山の豚汁を遥さんはお前が好きだから、といつも沢山作ってくれる。 ほんのり甘いのはみりんを入れているから、と教えてくれた。 夕飯が終わり温かい玄米茶を飲んでいると、遥さんが腹を見せろと寄って来た。 俺がスエットを捲る前に遥さんが待ちきれない様子でスエットを捲った。 「ふはっ、パンパン、可愛いー！」 食べたばかりで膨らんだ腹にちゅと音を立ててキスをした。 可愛いのはあなたです。 「俺の作ったご飯でお前ができてると思うと嬉しいな」 俺の太腿に凭れながら顔を見上げニコッと笑う。 しつこいかもしれませんが、可愛いすぎです。 我慢出来ずに緩む頬を撫で、耳を擽るように触れてから、柔らかい髪に指を通した。 「今日、仲良しする？」 「明日も仕事ですよ」 「ん、だからあんまり激しくないの」 「…最大限努力します」 膝に跨り首に腕を回されると遥さんの顔が傾き近づく。 伏せた目が濡れている。 その目を見ただけでぶわりと欲情が湧き上がった。