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※俺だけでは不足ですか。

「遥さん……」 侑司の両手が頭を持ち、口の中からズルリと出された。 てらてらと唾液に濡れまくったソレはとてつもなく厭らしく本当に凶器のようにも見える。 これも俺のだ。 ぼんやりと侑司のをみつめていた俺の頬に侑司の手が触れた。 「俺も触りたいです」 「でも風呂入ってないから…」 「扱くだけにしますか?素股にします?」 もうどっちでもいい、お前が触れてくれるなら。 侑司に手を引かれベッドに連れて行かれる。 ベッドサイドのチェストからローションだけを取り出すと俺の膝裏に腕を入れ、抱き上げ寝かせた。 髪を撫であげ額にちゅーをされる。 鼻、頬、耳、唇。 触れるだけの軽いちゅーに身を任せる。 「そんな顔しないでください」 「どんな顔?」 「俺が欲しくて堪らないって顔です」 侑司の首に腕を回して引き寄せた。 「それは無理。だって…欲しいもん」 「遥さん…」 噛み付くように唇を重ねられると同時に侑司の舌が入ってくる。 足りなかった物を補うような侑司のちゅーに身体に一瞬でスイッチが入れられた。 大きな手が胸を撫でる。 手のひらで擦るようにされ乳首が慎ましく存在を主張し始めると侑司の口もそこに誘われるように吸い付いていく。 侑司に抱かれるまで乳首が感じるなんて思わなかったし知らなかった。 今となっては立派な性感帯だ。 「好き……侑司、好き」 舐めていた乳首から口を離した侑司が頬を撫で髪を漉いた。 「俺も好きです」 気持ちにちゃんと届く好きってこんなに切なく重く泣きそうになるんだな。 俺の好きもお前にちゃんと届いてるのかな。 ゆっくりと落ちてきた唇に吸い付きながら届けと願った。

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