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※俺をもっと欲しがって。

捲り上げられただけのTシャツ。 片方だけ脱がされたスエットと下着。 脚の間に侑司の身体を入れられた状態で、上半身を余す所なく愛撫された。 一度頭を上げて自分の身体を見てぎょっとした。 模様みたいに紅い痕が付けられている。 「あ、ゆぅじ…」 「可愛くてエロいですね…遥さん」 もうどこを触られてるかわからない。 身体中が熱い。 どこもかしこも濡れているようで恥ずかしくて身体を丸めたいのに侑司がそれを許してくれない。 また手が触れる。 唇が這わされる。 「ぁ、んんっ」 「遥さん……遥さん」 「っ、そんなに、呼ぶな」 「なんで?もっと呼びたい」 声だけで達しそうだなんて言えるか。 愛しそうに呼ばれると身体の奥が疼くなんて言える訳ない。 欲しいのはお前の方じゃなくて、いつでも俺の方なんだ。 もうとっくにそういう身体にしたんだよ、お前が。 「俺の負け、でいい。いいから、早く…」 「遥さん……」 もう指だけじゃ嫌なんだ。 怖い…… 抱かれるたびに強欲になっていく、気持ちも身体も。 怖くてたまらないのに気持ちいい。 抱かれる前に見まくった動画やネット情報ではそんなことわからなかった。 怖いほどに夢中になって求めてしまう自分のはしたなさや淫乱さに恥ずかしくて怖くて泣いてしまう。 「ゆ、じっ、早く……」 粘着音を纏わせながら侑司の指が抜かれていく。 快楽を奪われるのを拒むようにそこが自分でもわかるほどにキツく締め付けた。 「このまま指でイキますか?出て行かないでって甘えてます」 「やっ!違う、そんなこと、」 「本当に?じゃあ抜きますね」 「あっ、やぁ、ゆーじぃ」 「ん、遥さん可愛いすぎる…」 ちゅるっと抜かれた指は侑司の濡れた性器を擦り、ローションを纏ったそれはさらに卑猥に見えた。

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