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俺と育ててくれますか。
遥さんは朝が強い。
携帯のアラームが鳴るとほぼ同時に止め、二度寝することもなくむっくりと起き上がる。
俺の髪や頬をそっと撫でてからベッドを降り寝室を出て、洗面所で顔を洗う。
リビングのハーレーを愛しそうに撫でておはようと言うとお掃除ロボットさんを起動。
動き出したお掃除ロボットさんを少し眺めてからキッチンに向かう。
フライパンに卵とベーコンを落としてトースターにトーストをセット。
遥さんはインスタントコーヒーが好きでマグカップにコーヒーの粉を入れてからポットに水を入れスイッチを入れる。
そこで漸く寝室に戻ってくる。
ベッドに片膝を乗せ、俺の頬を撫でる。
「侑司、朝、起きるよ」
外国人の話すようなカタコトで起こしてくれる遥さんが可愛い。
起きないでいると頬が少し引っ張られる。
「起きないと下の毛剃るぞ」
別に剃られてもいい。
どうせ遥さんしか見ない。
「ハゲにするぞ」
慌てて目を開ける。
俺の髪を撫でる遥さんが好きだ。
ハゲになるのは困る。
目を開けた俺に遥さんがニコッと笑う。
ああ、可愛い。
朝見ても昼見ても夜見ても可愛い。
いつ見ても可愛いなんて凄い。
ちゅ、と音を立てる可愛いキスを唇にくれると俺の髪をよしよしと撫でてくれた。
「ご飯食べよ」
はい、と答えるとまた嬉しそうに笑った。
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