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俺、正直になっていいですか。

俺の鼻を啜る音で侑司が漸く動いた。 「あ、違います、遥さん」 「……何が?」 「マイナスなことを思って黙ってたんじゃなくて、それどころかプラスアルファなことばかり妄想してて、すいません」 俺の機嫌をとるように髪を撫で背中を撫でながら侑司が慌てる。 「じゃあもう一人でしない?」 「自己判断で一人で処理するのは?」 ちゅ、と首筋にちゅーされる。 「一人でするのが好きでしてるんじゃないですよ。 遥さんに無理をさせたくないんです。大事にしたいし、気持ち良くなってもらいたいし、幸せを感じて欲しいんです。遥さん、自覚はないでしょうけど、煽られて無茶をしたくないのもあるし」 大事にされてるんだ。 素直にそう思えた。 「抱きたくないから一人でしてるんじゃないなら、いいよ」 はい、と侑司の照れたような声が聞こえた。 ぎゅっと強く抱き締められる。 「あの、今日抱いてもいいですか」 「ん、抱いて…」 明日は仕事がある。 外回りだとキツイかもしれない。 でも。 俺だって欲しい時がある。 嬉しくて愛しくてつい甘えてしまうことが煽ることになってもそれは我慢出来ない。 俺を抱いてる時の侑司の顔や声や手が一番好きなんだから。 寝室の照明が落とされる。 雄の顔になった侑司にちゅーをされ、スイッチが入れられる。 だから俺も侑司のスイッチをさらに押してやるんだ。 「もっと、もっと触って」

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