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俺はお前がいいんです。
「水元さんはゲイですか?」
ふいに尚人に聞かれ言葉に詰まった。
「いや、どうだろ……」
侑司と付き合っているということはゲイなのか。
他の男は試したことがないからわからない。
「良かったら試しに俺どうです?」
「尚人、やめろ」
尚人と俺の間に座っている侑司がピリピリしている。
「ごめん、俺恋人がいるから」
「別にいいですよ」
尚人は何も気にしてないように笑う。
「今の恋人といつまで持つかなんてわかんないでしょう?それに今の恋人以上に合うヤツがいるかもしれない。色々試してみないと」
「お前、相変わらずだな」
侑司が蔑むように言い捨てた。
「侑司も相変わらずか?今特定のヤツいないなら久々にしとく?」
尚人が侑司の首に腕を回す。
それを侑司が払う前に俺が払っていた。
「ごめん、触んないで。侑司は俺のだから」
「え!?俺のって」
「そのままの意味だよ」
ぽかんと口を開けた尚人にニコリと笑ってみせた。
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