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※俺を一人にしないでください。

クタクタのヘロヘロにされた。 しつこいと感じるほど侑司は俺の全身をくまなく愛撫した。 あちこちに所有の紅い痕を残しながら何度も名前を呼び、好きですと囁かれ一度果てさせられた。 感じすぎた身体はもうどこを触られても声が上がり震える。 まだ挿れられてないのに。 恨めし気に睨むと、可愛いがれって言ったでしょう?と甘い声とともに唇が落とされた。 「……イッた後挿れられると変になるから嫌なんだよ」 「嘘ですね」 侑司が俺の身体をころんとうつ伏せに転がし腰辺りを跨ぐ。 尻を割るように開かせ、きっとひくひくと誘うように開け閉めしているそこを眺めてから濡れた先を埋め込む。 「あ、待って」 「ほら、先を埋めただけで奥に欲しいって強請ってます」 くぐっとカリまでがさらに埋め込まれる。 仰け反った喉がひゅっと鳴いた。 「あんなに解したのに、キツっ…」 「あっ、じゃあ、抜けよっ」 「……いいんですか?本当は嫌でしょ?」 甘い声が意地悪だ。 でもこの意地悪も好きなんだから腹が立つ。 引くことはせず、そのままゆっくりと腰を進め全てを埋め込み、侑司が色っぽい吐息を漏らす。 その吐息にすらぞくりと震えた。 尻を揉み開かせ腰を揺らす侑司が呟く。 「はぁ、すげぇエロいです、遥さん……」 侑司が腰を揺らす度にシーツに擦られる俺のが濡れてシーツに厭らしいシミを作る。 何度抱かれても恥ずかしさは薄れない。 本当は声も聞かせたくない。 でも僅かな抵抗や意地も侑司に名前を呼ばれ触れられるととろとろに全て蕩け流れてしまう。 普段から好きですとそれこそこれまで何度聞いたかわからないほど言われているのに、行為中の好きですは初めて言われているかのように甘く、心も身体も溶かす。 「遥さん……好きです」 囁くように言った侑司は肩口にちゅーをしてから跨いでいた脚を開かせ腰を持ち上げる。 腰を捕まれ最奥まで抉るように押し込まれあられもない声がまた漏れた。 「とろとろですね、可愛い……」 「ゆーじ、」 俺がお前の名前を呼んでも、同じように堪らない気持ちになる? 愛しくて愛しくて切なくて苦しくなる? 「前からして、顔見たい……」 振り返り強請ると侑司が嬉しそうに笑った。

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