「遥さん……」 侑司の声に色が交じる。 それが最近わかるようになった。 「…勃った？」 「…はい」 手で触れるとどくんと脈打つような張りを感じた。 眉をしかめて俺を見る侑司の欲情した顔に俺のスイッチが入った。 「下手だけど、舐めていい？」 俺のは毎回のように舐めるくせに、侑司は自分のを舐めさせようとしない。 あまりに俺が下手だから。 気持ち良くないなら無理をさせたくない。 そう思って言い出せずにいたが、下手ならこれ以上下手にはならない、上手くなるだけ。 侑司の膝の上から降り、床に膝をついた。 こんもりと山を築いている股間を撫でながら侑司を見上げる。 「…いい？」 「遥さんはそんなことしなくていいんです…」 「お前はいっつもするのに？」 「俺は、気持ち良くなって乱れる遥さんが見たいから」 俺の頬を撫でる手に擦り寄りながら、スエットのズボンのウエストに手を掛けグイと手前に下ろした。 「ぅわっ」 ぶるっと揺れながら出てきた侑司のは既に濡れていた。 鈴口にとぷんと蜜を溜め、今にも溢れそうなソコに唇を付け吸い取ると侑司の腰が揺れ開いた脚が微かに震えた。 ソレの勃ち上がりに引っ張られるように引き攣れた2つの袋の間を舐めてからそのまま竿を食むように唇で包み舌を這わせる。 括れにゆっくりと舌を這わせ、わざと音を立てて吸い付くと侑司の色っぽい吐息が漏れた。 「どこがいい？どこが好き？」 括れに舌を絡めながら侑司を見上げる。 「お前にしかしないんだ。お前好みのやり方教えて」 言い終わるとほぼ同時に侑司が呻き、ぶるぶるっと震えた。 尖端から滑る液体がとぷとぷと吐き出され俺の口や手を濡らしていく。 同じように濡れそぼったソレを舐めていると侑司の手が俺の髪を撫でた。 「わざとですか、それとも無自覚ですか」 舐めとりながら意味がわからず首を傾げると侑司が手で顔を覆った。 首筋まで真っ赤に染まっている。 いつもより早かったのが恥ずかしいのか。 吐き出されたのを舐めて終わる頃にはソレはまた元気になっていた。 「我慢してるのに煽らないでください…」 侑司の手が顎を撫でる。 我慢なんかするなよ。 お前しか知らない、お前だけの俺だ。 そう言うといきなり抱え上げられ寝室のベッドに連れて行かれた。 遥さん、と何度も何度も、苦しそうにも聞こえる甘い声で呼ばれる。 その声が堪らなく好きだって言ったっけ。 なぁ、もっと俺に夢中になって。 もっともっとお前に夢中にさせて。 口を開けばあられもない喘ぎが漏れるだけで何一つ伝えられなかった。 でも、それでも伝わった気がした。