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俺の愛する人。

「どんだけ呼び出し音聞かせる気!?呼び出し音でラップしそうになったじゃない!」 「知るか!出られないんだなーって感じとれよ!」 「はあ!?出られないんなら留守電設定しとけばいーでしょ!?自分の不甲斐なさを可愛い妹に擦りつけないでよ!」 まるでオカマのおっさんと話している気分だ。 「何の用だよ」 「あっ!まさか私の遥さんとエッチなことしてたんじゃないでしょーね!?」 「してる訳ないだろっ!てゆーか、遥さんは俺の遥さんだからな!」 「あー、それね、いつまでおにぃの遥さんかなー。遥さん、ラインでいっつも那奈ちゃんて可愛いーねって言ってくれてるもん」 俺の腕の中で遥さんが顔を上げ、ううんううん、と首を横に振った。 「遥さん、言ってないって言ってるぞ」 「遥さん、そこにいるの!?早く言えよ! 遥さーん、ちょっと、代わってよ!」 オカマのおっさんからドスだけが消えた。 スピーカーで総て聞かれてると知ったら股間を握り潰されるどころでは済まない。

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