「遥さん……好きです」 舌の感覚がなくなるほど続けていたちゅーが終わると侑司の甘い甘い囁きが落ちてくる。 「俺も好き、好きだよ、侑司……」 満たされ愛された身体と心が目の奥から涙を連れてきた。 「お前といると泣き虫になる」 「俺が拭いてあげられるからいくらでも泣いていいですよ」 侑司が柔らかく笑って親指で涙を拭う。 俺が安心して俺でいられる場所、それがいつの間にか侑司になった。 それがとても嬉しい。 お前と逢えて良かった。 お前を信じて良かった。 そう思えるよ。 「…おかわりしなくていいの？」 「していいんですか？」 驚く顔の侑司の手が頬から首筋に降りる。 「……おかわりして」 侑司の胸に隠れるように顔を埋めた俺を抱き締め、侑司がはい、と甘く蕩けそうな声で答えた。