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※俺の溢れる思い。
禁欲して五日。
遥さんから気怠さが抜け、被りつくように遥さんに近付いていた真由ちゃんも落ち着いた。
毎日のように風呂場で一人吐き出す俺は一緒に何か別の物まで出しているような気がする。
この週末が危ない。
週末はただでさえ遥さんが甘えたがる。
昨夜も危なかった。
「なんでしないの」
風呂で抜きそっと寝室に入ってきた俺を押し倒すように遥さんが上に乗った。
「………もう、飽きたの?」
「違います!!」
慌てて起き上がり抱き締めた。
「喧嘩した後狂ったみたいに遥さんを求めて無理をさせたんで抑えようと…」
遥さんの手が背中に回りそっと撫でる。
「性欲のみで抱いてたんじゃないだろ、お前」
優しい声が耳にも身体の中にも流れるようだ。
「好きですって全身で伝えてくれてるのがわかる。だから、お前に抱かれるの、好き」
手も。
そう言いながら俺の手を取りそっと唇をつける。
唇も。
言ってから触れるだけのキスを遥さんがくれる。
「全部が俺に優しい。だから俺も……お前を包んでやりたい」
どくんと心臓が音を立て、同時にぞわっと背中を何かが走り抜けた。
抱きたい。
今、この遥さんを抱きたい。
抱き締めて全身をとろとろになるまで触って舐めて、欲しいっておねだりさせたい。
でも明日も仕事がある。
ちょうだい、と半ば泣きながら強請る遥さんにキスを繰り返しながら手で遥さんを果てさせた。
少し間を開けたためいつもより多く出た液体を舐めとる俺の髪を撫でながらも遥さんはちょうだいとねだった。
重ねるだけのキスと舌を絡める深いキスを繰り返し遥さんの身体を撫で慰めるように触れた。
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