169 / 211
※俺の溢れる思い。
押し倒された身体を起こし脇腹につけられた手を胸へと滑らせる。
ぴくりと揺れた腰を眺めて、半開きの唇を舐めてから重ねた。
遥さんの両手が包むように俺の頬に触れる。
歯を抉じ開けるように舌を割り込ませいつになく熱い遥さんの舌を舐めた。
ふっ、と鼻から吐息が漏れる。
短く、もどかしそうな感じる声が鼻や唇から漏れ、絡む舌から水音が絶えず上がる。
胸に滑らせた手で慎ましい突起を探すようにするとすでに勃ちあがりかけていたソレがツンと手のひらに答えた。
指の全部を滑らせるように突起に当てる。
遥さんの腰がもどかしげに揺れた。
「もう勃ってます?」
「ん…」
膝に乗せたまま身体を入れ替え遥さんをそっとベッドに寝かせる。
俺が上半身裸になる間に遥さんはスエットのズボンと下着を脱いでいた。
サイドボードからローションとゴムを取り出す。
俺の手からローションを取り上げると遥さんはクッションを背に上半身をベッドボードに凭れさせた。
まさか。
一気に体温と鼓動が跳ね上がった。
何も言えずただ見つめる俺を前に遥さんがゆっくりと脚を開く。
ローションの蓋を開け中身を手のひらに垂らすと、引き攣れた袋の下から後孔にローションを塗り付けた。
ローションを纏った濡れた指がゆっくりと入り口を広げ中に埋めこまれていく。
ごくりといくら喉を鳴らしながら飲み込んでも口の中に溢れる唾液が、現実だと教えている。
見逃すものか。
瞬きするほんの僅かな間すら惜しい。
くちゅと濡れた音がたつ。
遥さんの顔が羞恥で赤く染まる。
噛み締めていた唇がいつの間にか開いていて、時折漏れる声は甘かった。
二本の指が埋まる。
遥さんの口から明らかな喘ぎ声が漏れた。
ともだちにシェアしよう!