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※俺の溢れる思い。
くぷくぷと粘着音と指を出し入れする音が色っぽく限界まで堪えた喘ぎ声と共に寝室に響く。
初めて見る遥さんの妖艶な姿に瞬きも呼吸も最低限に魅入った。
「侑司、もう、欲しい…」
指を飲み込んだまま遥さんが俺を見つめる。
ゆっくりと近づき、埋め込まれた指の付け根に舌を這わせると後孔がきゅうと締め付けるのがわかった。
「風呂で準備したから、侑司…」
「遥さん……」
被りつくようにキスをした。
キスをしながら埋め込まれた指をゆっくりと引き抜く。
ひくりと引く付くそこに濡れそぼった尖端を充てがうと遥さんの腕が首に回された。
ゴムをつける時間すら惜しい。
小さな声が早く、と強請る。
息を詰めないように親指を遥さんの口にいれながら尖端をゆっくりと埋めた。
「あっ、んぐ」
口に入れた親指の付け根に歯が当たる。
指の腹を遥さんの舌が謝るように舐めるのを感じながら腰を進める。
吸い付くように絡んでくる中の感触に唇を噛んで果てそうなのを堪えた。
親指をしゃぶるように咥えたまま遥さんが繰り返し俺を呼ぶ。
恥骨をぶつけ全て埋めたことを伝えてから遥さんの頬を撫でる。
「侑司、嬉し……」
親指を抜き、濡れた唇の端を舐めてから舌を入れる。
甘えるように絡む舌を吸ってから顔を離す。
「動いても大丈夫ですか」
「ん、いーよ…」
腰を引くと合わせた肌が離れる時にローションの粘着音がし、その音に遥さんが照れたように顔を横に向けた。
遥さんの好きな場所を掠め、また最奥を突く。
頬に手をやり俺の方を向かせると俺の手に顔を擦り寄せた。
「侑司……」
「遥さん…愛してます」
遥さんの目が目開かれる。
俺を見つめたまま頬が赤く染まり腰が脚がひくひくと痙攣するように震える。
「遥さん?」
「ぁっ、あ、侑司、」
遥さんの下腹がびくびくと震えながらを滑る液体を吐き出した。
「俺、イッたの…?」
「愛してます、でイキましたね」
「突然そんなこと言うからだろ…」
プイと顔を背けた頬にキスをすると背けた顔が戻り、ちゅーはこっち、と唇が突き出される。
笑ってしまいながらそのまま唇を重ねた。
舌を絡ませると遥さんの中が蠢きながら締め付ける。
わざと中でソレを跳ねさせると遥さんの喘ぎが唇の中で溢れた。
「いいですか?」
「中でイッてくれるなら、いーよ…」
遥さんの手が身体の上を滑り繋がる部分に触れる。
俺の根本に触れ、誘うように笑った。
「お前の熱いの、出されるの、好き…」
あぁ、もう叶わない。
この人に全てを捧げよう。
例えどれほど抗ったとしても、無自覚なたった一言で俺は簡単に打ちのめされる。
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