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※俺の溢れる思い。
「煽った自覚ありますか」
ゆっくりと腰を前後させ遥さんの中を動く。
指を噛み声を堪えながら遥さんが首を振る。
「無自覚でも煽ったんですから責任とってくださいね」
ずるっと抜けるほど腰を引き上壁を擦りながら奥まで戻る。
遥さんが喘ぎながら顔を仰け反らせる。
突き出されるようになった喉仏に噛み付き舐めてから、舌を滑らせ首筋に所有の後を残す。
「…溢れるほど注ぎます。覚悟してくださいね」
俺の言葉に遥さんの身体がびくりと跳ね応える。
「…一滴もこぼさないで受け止めてやるよ」
遥さんの腕が首に回される。
触れたかった。
声が枯れるほど甘い声を上げさせたかった。
今夜はもう我慢しない。
離さない。
繋がったこの形が2人の本当の形だと錯覚するほど抱く。
遮光カーテンで時間のわからない寝室で、もう何も出なくなるまで遥さんを抱き続けた。
反応すらしなくなってもどちらとも身体を離せず、ずっと触れ合いキスを繰り返し好きと囁き合った。
愛してます。
その言葉に遥さんは幸せそうに微笑んでからコトリと眠りに落ちた。
紅い華を散らされたような身体を抱き寄せ包みこみ俺も目を閉じた。
あなたが望むならもう我慢しません。
そう思いながら。
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