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俺の好きな季節。
寒くなる季節が好きだ。
遥さんと出逢ってからさらに好きになった。
暑い季節よりずっと近くにいられる。
二人の体温で温もった布団の中で遥さんが寝返りを打ち、俺の胸に擦り寄ってきた。
収まりのいい位置を探すようにもぞもぞと動く。
ふわふわの髪が鼻を擽る。
位置が決まったのか、すり、と額を俺の顎に甘えるように擦り寄せた後穏やかな寝息が聞こえ始めた。
遥さんの匂い。
遥さんの体温。
起こさないようにそっと腕を回し目を閉じる。
じわりと滲む汗を馴染ませるように肌をくっつけ合う暑い季節もそれはそれで好きだけど、
遥さんのさらりとした肌が俺の体温で少しずつ潤んでいくのを感じられるほどくっつけ合えるこの季節の方が好きだ。
甘え上手なこの人がさらに可愛く甘えてくれる。
そして、それをいつでもどこまでも許してしまう自分も好きだ。
つまりは、365日24時間俺はこの人に夢中だ。
どれほど一緒にいる時間が長くなったとしても。
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