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俺はこれまでで最高をあげたいんです。

朝起きると逞しい腕に抱かれている。 これにもうすっかり慣れた、と改めて思うほどに当たり前だ。 普段より幼い寝顔に少し笑ってしまいながら起こさないようにベッドをそっと抜け出す。 リビングのテレビの横のハーレーは今日も輝いていてかっこいい。 そう言えばもうすぐ侑司の誕生日だ。 同じようなシリーズの戦闘機だか車だかを増やそうと言ったが、侑司が欲しい物は違うような気がする。 真面目に聞くと、遥さんです!とあるはずのない尻尾を振りながら言いそうで怖い。 何がいいだろう。 何が喜ぶだろう。 整った顔をくしゃと歪めて笑う可愛い顔が見たい。 誕生日プレゼントを贈ることがこれほど楽しみなんて初めてかもしれない。 俺もベタ惚れなんだな、と思うと朝っぱらから一人照れた。 昨日炊いたご飯を冷凍するのを忘れていたため、今朝は和食に変更した。 目玉焼きにウインナー、みそ汁、厚揚げの明太チーズ焼。 コーヒーを入れていると侑司が起きてきた。 寝坊しないで起きた朝は洗面所に向かう前に必ずリビングにやってきて俺の額におはようのキスをする。 未だに照れる俺の頬を愛しそうに撫でてから顔を洗いに行った。

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