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俺はこれまでで最高をあげたいんです。

「すでに侑司さんからお聞きになられているかと思いますが、侑司さんとお付き合いさせていただいています」 目の端に入り込んだ侑司の手がぎゅっと握り込まれるのがわかった。 「大事な息子さん、それも長男の侑司さんを、僕はこれから先も離すことは出来ません。もちろん侑司さんから離れると言われれば…」 それでも離せるだろうか。 想像することを避けていた、侑司が俺から離れるという仮定。 ご両親を前に今更ながらに仮定してみても、離すという答えは出せなかった。 膝の上で爪が食い込むほど握り締めた拳を侑司の手が優しく包んだ。 「大丈夫です、そんな日は一生来ないです。そんな覚悟はしなくていいです」 侑司の優しい声に涙がぽろりと一粒転げ落ちた。

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