8 / 22
06
○現実に戻る
柔らかい表情で詩を見ている虎治が目の前。
詩はドキッと胸を高鳴らせる。
詩「いやだね。デカいし、うっとうしい」
詩、虎治から顔を背ける。
虎治「えぇ、おっきいのも可愛いよ? ねぇ、タイガ」
タイガ「みぎゃぁ」
そのとおりと、まるで返事をしているかのようにタイガが鳴く。
虎治はタイガを持ち上げて、腕を掴んでちょいちょいと動かす。
詩の頬にタイガの手がプニっとふれて、再び虎治の方へと顔を向ける。
詩「タイガはな」
そう、強めに言い放つ。
ともだちにシェアしよう!