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詩「怖いお前は嫌いだ」 虎治「えぇっ」 詩「もうそんな顔をするな」  両方の頬を挟むように手でおさえる。 虎治「詩にぃ」 詩「虎治は笑っている顔が可愛いんだから」  そう額をくっつける。  互いの顔が近い。 虎治「ねぇ、もう一回、キスしていい?」 詩「ん……、どうすっかなぁ」  じっと甘えるように虎治が詩を見つめる。 詩(ずるいなぁ、その目に俺が弱いことを知っていてするんだから) 虎治「詩にぃ」  ふぅ、と詩は息をはく。

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