20 / 22

18

詩「いいよ」  手を広げるとその腕に飛び込んでくる。  唇に触れ、舌が触れて絡み合う。  虎治の手が服の下へとはいりこみ、腹と胸を撫でられる。 詩「こら、虎治」  手を叩いて止める。  しゅんと落ち込む虎治に、幻の垂れた耳と尻尾が見える。 詩「そんな顔をしても駄目」  顔を真っ赤に染めて、これ以上は駄目というように自分の服を掴む。 虎治「じゃぁ、詩にぃ。俺のこと、どう思っているかを教えてよ」  じっと詩を見つめ答えを待つ虎治。

ともだちにシェアしよう!