9 / 34
07
〇元の拝み屋事務所・中(夕)
天心がデスクの上にあった空のカップを持ってきて、志童の持っているトレイに乗せる。
天心「その顔やめろ、犬の耳が下向いてる」
志童「……えっ?」
パッと顔を上げる志童。
さっき怒られたので、頭の上にある犬耳がしゅんと下を向いている。
天心「俺はお前を落ち込ませたいんじゃない」
天心「……守りたいから言ってる」
志童「まもり……? 天心……」
志童は赤面しながら天心を見つめ、ウルウルしている。
デスクに方へ戻ろうと、志童に背中を向ける天心。天心も顔が赤い。
天心「分かってんだろ言わせんな!」
ともだちにシェアしよう!