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志童「てんしーん!」
志童はトレイを置くと、天心の背中に跳び付き抱きしめる。
志童「好き好き大好きっ!」
天心「やめろ! 暑い! 重い!」
天心は赤面し腕の中でもがくが、体格差でどうにもならない。
〇都内・駅・改札(夜)
志童M 『それにしても浮気かあ……』
志童が自動改札機に定期入れをタッチし、駅を出る。
〇都内・駅前(夜)
都心から少し離れた小さめの駅。
辺りに居酒屋やコンビニなどのネオンがちらほら見えるが、寂れていて暗い。
そんな景色の中を、志童がひとり歩く。
志童M『奥さんが物の怪 憑 きだったとしてもね……』
志童M『あんなちっちゃな子がいるのに浮気なんて、意味分かんないよ』
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