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RING OF FIRE

 乳首を親指で軽く押し潰されて、今まで飾りでしかなかったそこから快感が広がる。  すぐに硬くなった乳首を摘ままれ、くにくにとすり潰されて引っ張られる。 「乳首、好き? ん?」 「あっ、わか、んな……あっ、んっ」 「わからないのにこんなにコリコリにしてるの?」  揶揄うように囁かれて、顔が羞恥で赤くなる。もっとと強請るように胸を突き出せば、にこっと笑った顔がするりと落ちていきじゅうっと乳首が吸い上げられた。  左の乳首は優しく食まれ、右は指先で捏ねられる。それだけで目の前がチカチカして達してしまいそうになる。 「そのうち乳首だけでイけそうだね」  挑戦的で欲情した顔で下から見上げられる。強く抓られて腰を揺らすと、また今度ね……と乳首は解放された。  向かい合うように膝に乗せられ、じゅるじゅると音を立てながらキスを繰り返す。志摩さんの大きな手のひらが俺の尻を揉み上げる。時折指が食い込むように強弱をつけながら揉まれ、開くような動きに恥ずかしさで身を捩る。俺は与えられた唾液を飲み込みながらはふはふと続きを期待している。  立ち上がった性器がこつんこつんと触れ合っていたのに、次第に俺の先走りでびしょびしょに濡れてつるんと滑る。意地悪くぐりぐりと押し付けるようにされ声を上げる。 「あっ、ん……あっ、はぁ、ねぇ……んんっ!」  直接触ってほしいのに、なかなか叶わない。じっと見つめて強請っても、ねっとりと舌を絡めてかわされる。 ──言わなきゃわからないよ。  カメラが拾わない、小さな声で志摩さんが囁いた。 「ん、おねがいっ。さわって……あっ、や、ねぇ……、  はぁん、ああっ、ん、ひあっ!」  素直に言葉にすれば、大きな手のひらは二本同時に握ってくれた。ぐじゅぐじゅと音を立てて扱かれる。自然と腰が揺れて、自分から志摩さんの舌を吸っていた。 「あっ、やぁ、はやい……んっあっ、かたい……!」 「可愛い、腰揺れてるよ……っん!」  可愛いと言ってもらえるのが嬉しい。  気持ちいい。俺が乗っているのに、志摩さんも腰を揺らす。握った手の中でセックスの真似事をされてるみたい。きっと実際に抱かれたら、顔を見る余裕なんてない。今だって余裕なんてないけれど、色っぽい志摩さんを目に焼き付けた。 「あっ、でちゃ……んんっもうでちゃう……!」 「ん、いっしょにイこう」  熱い飛沫が腹や胸を汚す。びゅくびゅくと互いの吐き出した精液をじっと見つめる。一緒に気持ちよくなれたことに呆けていると、まだまだ始まったばかりだよと首筋に噛みつかれた。

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