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RING OF FIRE

 散々指で弄られて、慣らされ開かれた後ろに志摩の勃起した性器が押し付けられた。  ぬるぬるとローションをまぶすように入口に擦りつけ、くくくっと小さく笑う声が聞こえた。  まただ。喉の奥だけで笑うそれは、俺が強請るのを待っている合図だった。  自分でも自分の体を疑うほど、俺の体は簡単に快感を拾った。指だけで何度もイかされ、最後には性器に触れず後ろだけでイかされた。  志摩さんがテクニシャンなのか、俺に才能があったのかはわからない。指だけで何度も達する俺を志摩さんは何度も褒め、好きだと囁いてくれた。それだけで、よかった。  ずぷずぷと飲み込んでいく。長い指で奥まで慣らしてもらったお陰か、イき過ぎて余計な力が入らないせいか何の引っかかりもなく貫かれる。 「あっ、あっ、すごい。おっき……んあっ、ひゃあっ!」 「……ぜんぶ、入ったよ」  大きく開いた足先がぴくぴくと揺れる。  待ち望んだ刺激は想像よりもずっと大きく、猛スピードで体を駆け抜けていく。強い締め付けに志摩さんが眉をひそめてじっと耐える。次第に強張りがとけていく。ゆっくりと抜かれ、進められる。腹の奥がじんじんと熱を持つのがわかる。こつんと奥を突かれ、ナカがそれを喜ぶようにしゃぶりつく。  だんだんと早くなる動きに、どうしていいかわからない俺は目の前の体に縋りつく。大きく動けなくなったせいで奥ばかりを攻められる羽目になった。 「ああっ! だめ、それ……奥ばっか、あああっん! ひやあっ、やあっ」 「んっ、かわいい。えっちだね、かわいいよ。すきだ」  にちゃぬちゃといやらしい音とざりざりと茂みが擦れる感覚が興奮を煽る。ぞわぞわと知らない大きな快感が走る。甘くて激しい、声なんてとても我慢出来ない。  ぐりぐりといいところばかりを突き上げられて更に奥を開こうとする。 「あ……だめ、も、入らな……やあっ、いいっ、んっ」 「だめ、もっと奥まで入れさせて?」  かわいいと繰り返される度に、頭の中がとろとろに溶けていく。これは撮影だとわかってるはずなのに、スタッフが声を発しないせいで何度もそれを忘れかける。  俺の目にも志摩さんの目にも、互いしか映ってない。何故かそれは確信があった。  背中に回した俺の腕を解かれて、志摩さんの体が離れていく。背中を全部シーツに預けると足首を掴まれ、広げられのしかかられた。もう行き止まりだと訴えても、聞き入れてもらえない。 「あぁあ……も、だめ、もう奥ない、はいらな……ああっ、やぁん!」  広げるように腰を回されて開いた隙間を逃さずに突き入れられる。内壁をごりごりと抉られて、ナカはすっかり志摩さんのかたちを覚えてしまった。何度も達したせいで、俺の性器はゆるく立っているだけだった。  それでも絶えずびしょびしょと何かをまき散らし淫らに揺れている。 「あは……は、あ、んっはげし……ちが、こんなの知ら、ない……あああっ!」 「はじめくんかわいい。でも……」  いつまでも解放されない激しい攻めに本音が漏れる。すると、ずるりと勢いよく志摩さんが抜け出た。それだけでびゅっとまた、半透明になった精子が腹を汚す。  しぃーっと人さし指を唇にあて、設定と合わないことを言わないようにと軽く咎められる。撮影だったと、ハッと気づいた時には、膝の裏に手を入れ、更に腰が持ち上げられていた。おしめをかえる赤ちゃんのように腰が浮く。真上に向けられたぐじゅぐじゅの後ろに、血管が浮き出るほどガチガチに立ち上がった性器が突き立てられた。

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