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FLYNG TRAPEZE

 さっきまで央樹のものを咥えていた尻がローターを飲み込んでいく。  央樹の吐き出した精子が滑りをよくして、ちゅぽんちゅぽんと残りの四つを続けて入れられると腹の中が掻き回されて苦しい。苦しいのに時々前立腺を掠めるせいで喘ぎ声が漏れる。 「ああっ、やだ……ん、くるしっ、ああっひあああ、やら、な、だめっだ……ああうっ!」 「かわいい。文ちゃん、腹触ってみ? 中でローター暴れてるのわかるよ……文ちゃんの中がうねってるせいだよ、すっごいエロイ」 「や、やらぁ……あ、取って、やだ、なぁ央樹……、おねがっ、い……やらぁ! 取って、くれ……」 「最後のひとつ、入れたらね。おっぱいは俺が指でいじめてあげる」  そう言って最後のひとつをぐっと押し付けられる。もう腹の中はいっぱいのはずなのに、ぐちゅりと飲み込んだ。  ごつごつとローター同士が腹の中でぶつかって暴れまわる。苦しい、苦しい苦しい。涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔を央樹の手のひらが撫で、ちゅっちゅっと顔中にキスが落ちる。 「かわいい……えっちでかわいい。最高」 「あああっ、な……取ってくれ、もやら、お前のがいい。なぁっ!」 「可愛いこと言って……でもこれな、コードないだろ? 俺が指で掻き出すより、文ちゃんが自分で出さないと傷がつく……出来る?」 「な……⁈ 出来るわけないだろ……あ! ああっ、う、わぁ……んっ、ひぃっ」 「頑張って。傷つけたくないのも本当だし、それに……文ちゃんがローター産んでるとこ、見たい」 「お前、さいてい……ん、くそ。出したらお前のそれ、寄越せよ……こんな玩具で俺が気持ちよくなって、お前がいらなくなっても……んっ、知らねぇからな」 「うぇ⁈ それはだめ、文ちゃん、早く出して。がんばって、ほらヒッヒッフーだよ……」  絶対あとで一発殴ると決めてから、俺は腹に力を入れた。毎朝のトイレと変わらないはずなのに、ぶるぶると震えるせいで入口? 出口? が近づくと踏ん張る力が抜けてしまう。 「あっ……んぐっ、はぁ、はっ、くそ……」  仰向けで寝転がっていては力が入りにくいことに気が付いて体を起こす。妊婦を支えるように央樹の手が伸びてきてありがたいと思いつつ、誰のせいだと悪態を吐いた。 「腹が重い……んあっ、ああ、広がっちま、う……んっ、央樹、肩貸せ……あっ、ひやああっ、出た……っ、ぁあ、んんっ! あっあっ、いい、ああっ」  ベッドの上に正座する央樹の両肩に手をかけて立ち膝で腹に力を込めた。ぼとり、ぼとりとローションと精子に濡れたローターがシーツの上に落ちる。ふたつ……まだ半分以上が腹の中だという事実に眩暈がする。 「ぶんちゃん、頑張って」  言葉とは正反対に、央樹が目をギラギラにして上から下まで舐めるように俺の痴態を眺める。  何に興奮したのか、央樹のものは復活していて俺に突っ込む時を今か今かと待っている。 ぶんちゃ、ぶんちゃん……と俺の名前を呼びながら縋りつくように乳首を吸われ、もう片方は指先で思い切り抓って引っ張られた。 「ああっ、やめ……集中できね、あ、あっ、やめ、イっちま……う、ああっ、んあ⁈」 「だめ。これ以上イかないで……あぁ、とろとろおもらししてる。ん、縛っとこうか」  尿道を精子が走り始めたのをぐっと握ってせき止められる。訪れるはずの快感は体へと強制的に戻された。そしてあろうことか、さっきショッピングモールで買ったヘアゴムを取り出して根本へとぐるぐると縛り始めた。 「いたっ、あ……央樹、やら、イけな、んんっ、いたい、やめ、ぁ……」 「ローター出して俺の入れる時に外してあげる。文ちゃんイき過ぎるとつらいでしょ? 我慢して?」  小さな子に言い聞かせるように言われ、仕方なくうなずいた。  さっさと出してしまおうと腹に力を入れるのに、最後になって数が減ったせいか思うようにいかない。  央樹の肩を握る手に力が入る、痛いはずなのにアドレナリンが出てるのかただ単に変態なのか央樹は顔色ひとつ変えずに俺をじっと見つめている。 「あ、んんぐっ……ああっ、んん、あっあっ、ひぃっ、ああっ!」  ぼとり……ぼとり。ふたつシーツに落ちた。生温く濡れたそれを大事そうに央樹が拾った。電源を切って先のふたつの横に並べた。そして戻った体は俺をシーツへと押し倒した。 「お、い! まだ、ひとつ残ってる……!」 「一緒にぶるぶるしよ、文ちゃん」  膝裏に手を入れて体をくっつけると俺の言葉も待たずにずるりと入り込んできた。 「あっ、ああああ──っ!」 「全然広がってない、んっ、文ちゃんんナカはい、っつもきゅうきゅうって俺をしゃぶってくれるよ。あ、ローターみっけ、奥突いてあげる」 「あああーっ!? あああ、やだ奥だめ、やらっああああっも、入んね、っああっむり、あ、やらぁ……んっああ!」 「すっごいうねって搾り取ろうとしてる……えっろ」 「あっああああっ、それ、取って、取れって……、ひゃああっ、ああ、だめ、だ……あ、やめ、奥な、い……」  わかっているくせに、これ? と聞きながら、央樹が指先でヘアゴムをつつく。

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