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□グラウンド(サッカー部の練習場、練習前)  練習が始まる前。サッカー部が全員(二十五人)が一カ所に集合し、改めて、仮入部から正式に部員した七人が前に出て先輩達に挨拶する場が設けられた。  そして、一人一人の自己紹介が始まり、最後になって智哉の番が来た。 春来「次、上杉智哉。挨拶」  キャプテンの春来に名を呼ばれた智哉は、一つ前に出て一列に並ぶ先輩達にペコッと軽く頭を下げ、元気良く自己紹介を始めた。 智哉「上杉智哉です。マネージャーの仕事は初めてですが全力で頑張ります! 何でも言って下さい!」  そう言って、ニコッと満面の笑みを向けた智哉。その瞬間、騒つく選手達。  きっと、キャプテンの弟だと知って驚いたのだと思う。(実際は、智哉の可愛さにときめき、同じ男かと驚いた声が主) 春来「気付いたかと思うが、智哉は俺の弟だ……」 選手達「ヒッ……(恐怖)」 春来「変な事(如何わしい事)を教えたら許さない……」(急に険しくなる顔) 選手達「ハッ、ハイッ!!!」(敬礼)  そんなやり取りに、春来が周りに慕われて尊敬されているのだと思った智哉は頬を赤くして春来に見惚れた。 (春兄……すごい……っ。かっこいい) 春来「練習始めッ」 部員全員「ハイッ!」  練習が始まった。  

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