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3. 08
□グラウンドのベンチ付近(練習後)
マネージャーになって数日。選手一人一人の名前やボールの個数。マネージャーとしての仕事を必死になって覚えようとしていた智哉。
でも、覚える事がたくさんあり過ぎて苦戦していた。
けれど、春来の頑張る姿とキャプテンらしく指示をする姿を見れるだけで頑張れた。
そんな智哉に、三年の副キャプテンでもある赤羽圭人がドリンクを取りに来たついでに智哉に話し掛けて来た。(汗を拭いながら)
圭人「弟、ジャーマネの仕事覚えたか?」
智哉「赤羽先輩……。えっと……まだちょっとだけしか覚えれてなくて……。すみません」
智哉は覚えが悪い事を怒られると思って恐縮した。
圭人「フハッ。別に謝る必要ないっしょ。少しずつ覚えればいいよ」
智哉「はい! ありがとうございます!」
そんな圭人に、智哉は安堵した顔で礼を述べる。怒られると思っていたから尚更ホッとした。
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