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そう言って、圭人の腕をグッと掴んで無理矢理智哉から引き離した春来。
その顔は恐ろしいほど憤っていた。
乙音「春くん……?」
乙音を見ると、なんだか焦ったような、驚いたような顔をしていて、そんな顔をさせている春来に智哉は尚更腹が立った。
自分だけだと思ってたのに、二股のような事をした春来がどうしても許せなかった。
彼女の前で智哉を優先したその行動も訳が分からない。分からない……。
智哉「……らい」
春来「智哉?」
智哉「大嫌いッ!」
春来は勢い任せでそう春来に告げた。
春来「なんだと?」
すると、春来が驚いた顔をしたと共に、ガッと痛いくらいに智哉の腕を掴んで何処かへと連れて行こうとした。
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