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□部室  連れて来られたのはサッカー部の部室だった。春来はガチャッと施錠すると、ガタンッと激しい音を立てるほどに強く智哉の事を壁に押し付けて来た。そして、身動き取れないように囲った。 智哉「春兄……いたっ……ンッ!? ンンッ! ンーーーーッ……プハッ。急に何?」  突然のキスに困惑した智哉は、唇が解放されると泣きながら春来を見て睨み付けた。  すると、春来の顔が泣きそうなほど悲しい顔をしているのに気付いた。 智哉「なんでそんな顔するの……?」  そう言って更に泣き出す智哉。  二股をかけようとしていたのはそっちで、智哉の気持ちを弄んだのは春来なのにーーーずるい。ずる過ぎる。 春来「……きだ」 智哉「え……」

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