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 か細い声。  それが春来の口から出て来た。 春来「智哉が好きだ……すげー好きだ。兄弟としてじゃない。一人の人間としてすげー好きだ……愛してるんだ」  そう言って、春来は智哉を強く抱き締める。 春来「お前の事、一度も弟だって思った事は無い。思いたいと思っても無理だった……好きで……好きで好きで……もう耐えらんねー」 智哉「はる……にぃ……」 春来「圭人がお前とキスをしたと聞いた時、頭の中真っ白になって無理矢理あんな事しちまった……。あんな風にしないって自分の中で抑えてたのに……クソッ」  そう言って、春来は「ごめんな……」と耳元で小さく言ってくれた。 春来「お前に恋人ができたとしても笑顔で、よかったなって言えるようにならないとって思ってたのに……俺にはそれができなかった」  その言葉に、智哉も同じだと言おうとした。

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