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「バカ言え…ガキのくせに…」
その額を軽くこずいてやる。
「はは…」
苦笑いな東洞を横目に…
「……、お前は…なんで俺に力を貸してくれたんだ?最初、俺はお前にあんなに酷いことを言ったのに…」
どうしても聞きたかった…
最初はどちらかと言うと避けられていたのに…
「うーん、確かにあの瞬間は傷つきましたけど、国近さんの流れてきたオーラがとても綺麗だったんです、綺麗というか哀しい感じで…」
「オーラ…」
「だから、きっとこの人は、昔見えないものを信じていた時期があるんじゃないかなって…」
「お前にはなんでも分かるんだな…、ゆたかが死んだ後…俺は毎晩マンションに通ったんだ…幽霊でもいいから会いたいって願って…でも、いくら望んでもゆたかの姿は見えなかった…ゆたかは俺に絶対言いたいことがあるはずなのに出てこないのは幽霊なんかいないからだ…って決めつけて…」
「うん、」
「すまなかったな」
「いえ…まあ、そうでなくても、あんなもの背負って仕事してる国近さんをみたら、やっぱり手を貸したくなりますよ」
そう思い出すように笑って話す東洞。
「お前には妖怪がどんなふうにみえていたんだ?」
かなり青ざめて俺を見ていた時もあったから…
どんなものが見えていたのかかなり気になる。
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