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「そういわれてもなぁ、オーラが何かわからないしな…」
見えないもの…オーラに癒されるといわれても…よく分からない。
「オーラは他にも呼び方もあるんですけど、身体の周りを覆っている煙のようなものです」
「けむり?」
「うーん、ちょっと表現するのは難しいんですが…普通の人には見えないみたいですけど…僕には人を覆うようにオーラが見えて、その人の性質によって、いろんな色やカタチに見えるんです」
手振りを交えて教えてくれる。
「そうなのか…」
まだ、やや理解に至れなくて首を傾げると…
「ちょっと腕を出してみてください」
東洞は不意に促してくる。
「こうか?」
服の袖をまくり腕を差し出してみる。
「はい、触れずに僕のオーラで国近さんの腕を撫でてみますね」
そういうと、俺の腕に右手をかざし、すっと撫でるように宙で動かす。
「え?…あ、」
「分かりますか?」
「あぁ…なんか、温かいものにふわっと触れられた感じがした」
触れられてはいない筈だが、温かいものが掠めた感じがする。
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