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第70話

無理させないよう、早々に声をかける。 「はい…」 「メシ食って休んでろよ」 そう促して、自分は東洞の残した仕事を片付けに入る。 「あの、ご飯…一緒に食べませんか?昨日のことで話したいことがあるので…」 すると、東洞が窺うように話しかけてくる。 「ん?あぁ、なら面談室行くか?」 真剣な目を見て…断るのも気が引け… 頷いて答える。 「はい、お願いします」 「よし、行こう」 仕事は後回しにして食事に行く。 お互いに持参した食べ物を出して食べながら… 「…それで、話したいことは?」 「昨日、…憑かれたこと、普段なら結界を閉じていればあんなことにはならないので安心して下さいね…昨日は…」 「ん?」 「昨日は、優志さんと喧嘩というか…僕が反発したため…優志さんが怒って、会社に行かせないように…僕の身体にかけてある結界を全部解いてしまって…」 「……」 「結界のバリアがなくなった状態だと、無防備になって僕は家の外に出ることができないんです、けど…会社に行きたくて…」 「無理やり出かけたら動物霊に複数憑依されてああなった、ってことか…」 「はい…」 「なるほどな…」    

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