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第125話

『服脱がされて…恥ずかしいのに、胸の結界みて笑う…傷つけようとする…やだ…僕泣いてるのに…みんな笑ってる…なんで?』 『尊…』 『気持ち悪いこと…1番、口の中が気持ち悪い…お友達のおちんちん、むりやり僕の口の中に入れてくる…いやだって言ってもやめてくれないの…』 『……』 尊の口から零れる情景に… 言葉が出ない… 『喉がウェってなって…吐きそうになって、苦しいのに…』 『ッ…』 聞くに耐えなくて、ぎゅっと尊を抱きしめてしまう… あまりにも酷い… 優志の瞳からも涙が零れ落ちる… 『…優志さん?…僕、でも頑張るんだよ…最初は苦いの…飲み込めって言われても無理だったけど、がんばって飲み込むの…吐いたら怒られるから…』 『…ッ、もういい…』 抱きしめながら震えた声で絞り出す… 『優志さん?どこか痛いの?オーラが変…大丈夫?』 抱きしめられながら、優志の変化に気づいて逆に心配する尊。 『……』 怒りに震える心を必死に押さえつける優志。 『消毒する?口の中、気持ち悪い時…柚木くんがしてくれたの、消毒…』 そう、優志の唇に指で触れながら…尊はそんなことを言う… 『柚木くんは、いつも最後に助けてくれるんだよ…』 『何が…助けるだ…くそッ信じてたのに…』 裏切った柚木と… 柚木を信じきっていた自分自身に怒りがこみ上げる。

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