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第128話
そして向かった場所…
優志に見つからないよう、電車を乗り継ぎ別の町へ…
そこは、病院ではなく…
ラブホテル跡を撮影スタジオにリホームした一室を借りて、特別に用意した場所…
尊を虐めるためだけに…
『ここ?病院?』
『あぁ、病院だ…尊は俺のこと助けてくれるよな…』
さらっと嘘をつき、部屋の寝室のベッドに尊を座らせる。
『うん、助ける…』
『なら、ここで待ってて…大丈夫だから』
そして優しく囁く柚木。
『え、一人はやだ…』
『すぐ来るから…ちょっと待ってて、病院の診察だから、な、助けてくれるんだろ?』
『うん…』
『じゃな…』
不安そうな尊を、一室のベッドに残し、部屋を出る。
そこには以前、虐めを中断させられた男子高校生3人…
『今日は大丈夫なんだろうな?』
『もちろん、今日の分、一人一万払って、前の補填で今日は二時間好きにしていいよ、延長はその都度もらうから…』
『はいはい、何してもいいんだよな、』
『あぁ、いつものこと守ってくれれば、まあ、病院沙汰になるほど傷つけないでやってくれ』
『オッケー、今日は色々持って来た』
仲間に尊を虐める道具を見せつけている。
『おー、すげー楽しみだな』
そんな会話も見て見ぬ振り、柚木はソファにかけて、金を目の前に並べいつものように携帯ゲームを始める。
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