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第136話
『悪くないんだって、じゃ柚木くんに言いつけよう、尊くんはうんちもしっこも漏らしたけど悪くないって言ってまーすってな』
『いや…駄目、言ったら駄目!』
知られるのは恥ずかしくて…反射的に言い返す。
『ふっじゃあ、悪いのは誰だ?』
『……悪いのは…お漏らしした、僕…』
そう自尊心を傷つけられる。
『その通り!』
『ははっバカだろ』
『トイレも普通に出来ねぇんだからなぁ、いじめられるのも、ちゃんと出来ねぇお前のせいなんだよバーカ』
グリグリ足で頭を踏みつけいたぶる男子たち…
『っ…うっふぅ…っ柚木くん、どこ?帰りたいよ…っ、もう、帰して…っ』
辛くて辛くて…俯き涙を零しながら柚木を呼ぶ…
『馬鹿か、まだまだこれからだろ?』
そんな尊を鼻で笑い…
『お前みたいな奴でも遊んでやってんだから感謝しろや』
『だなっ』
男子たちは勝手な理屈を話しながら尊を帰さない。
『よし、お前自分でシャワー浴びて綺麗にしてこいよ』
そう尊に命令して…
『俺、延長交渉してくるわ』
仲間に話すリーダー格の男子。
『第二ラウンドは浴室?』
『つか俺、またイってねーし!』
『はは、ワリィワリィ』
そうして、
尊を風呂場まで誘導して、身体を洗わせて…
その様子を二人に見張らせておいて、リーダー格の男子が柚木に話しかける。
『三人じゃニ時間は少なすぎだぜ、』
『延長する?前払いだぜ』
尊の所有者ごとく、普通に返す柚木。
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