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第146話

尊の股の間にいる男子を引き摺り離し、殴りかかる。 『ッ、何だ、誰だっうッ、やめッうッぐぁ…』 突然殴られ引き倒され、男子は堪らず叫ぶ。 『ふざけるなッくそ野郎が!お前らはッ尊がやめて欲しいって言ってもやめなかったんだろーがッ!このックソッ』 馬乗りになり怒りのまま、叫びながら殴り続ける優志。 突然の乱入に他の男子は恐れをなして逃げ帰ってしまった…。 『やめろよ!優志さんッ殺す気かよ!』 不意に後ろから止めにかかる男… 柚木だ…。 『ッ…柚木ッ貴様ッ!!』 優志は柚木の胸ぐらを掴み上げる。 『優志さ、』 驚く尊… 『ちょ、暴力はやめてくださいよ』 諸手をあげて苦笑いする柚木… 『お前、…自分のしたことが分かっているのか…!!』 怒りに震えながら…問い詰める。 『……なんのことっすか?』 この状態を見られてもなお、平然と返事する柚木…。 『ッ!尊を、こんな目にあわせやがって…』 その態度にもカッとなり…怒鳴りつける。 『別に、これは尊が望んでやってるんすよ、呼んだら来るんすから、合意の上っす』 そんなことをしれっと話す。 『…柚木、くん…』 ふるふると首を振る尊。     

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